第8章 アジャイルな計画づくり: 現実と向き合う
チームメンバーの入れ替わり・期日の前倒し・絶え間なく変わり続ける要求
は歯ごたえのあるプロジェクトにはつきもの
こうしたものに付き合うために、次の四つ基準を満たせるような計画の立て方を身につけなける必要がある
- 顧客にとって価値のある成果を届けられる計画
- わかりやすくありのままを伝える、誠実な計画
- 約束したことを守り続けられる計画
- 必要に応じて変更できる計画
アジャイルな計画づくり
アジャイルな計画づくりとは、チームの開発速度を計測して、
その速度をもとにプロジェクトの完了時期を見通せるようにすることでしかできない
アジャイルな計画づくりでは、チームがユーザーストーリを動くソフトウェアに変化する速度をベロシティと呼ぶ
プロジェクトの完了期日について大まかな見通しを立てる方法は
イテレーション数 = 作業量の合計 / チームの予想ベロシティ
参照: エッセンシャルスクラム 第7章 見積もりとベロシティ
スコープを柔軟に
新しいストーリーを追加する際に、必ずどれか一つの既存のストーリーをマスターストーリーリストから削るようにする
これが実践できるようになると、顧客に機能変更の機会を提供しつつ、スコープをプロジェクトで作業できる範囲に留めておけるようになる
マスターストーリーリストから削除しても、それが追加したものと同程度とは限らない
その場合、期日を延ばして対応することもありえる
計画を見直す時に、期日を延ばすか、スコープを柔軟にするかの二者択一に迫られたら、アジャイルサムライは後者を選ぶことが多い
計画的なことはエッセンシャルスクラムの第18章 リリースプランニング(長期計画)も参照
感想
結構計画の建て方もエッセンシャルスクラムでやったことが多い印象
ただ、プロジェクト単位ではなく、ストーリー単位でやっていることが多いので、スコープや期日が曖昧になっているのことが多い場合はどうするのがいいんだろう